キュリオスとは

歯車
ローラ・ボーラ

レトロフューチャー

人々がかつて文明科学の飛躍的発展を想像していた時に描かれた、先進的未来像。どこか懐かしいようで、新しさを感じさせる雰囲気。電気通信が発明され、鉄道が発達し、急速に人と人との結びつきが容易になった未来。そこは希望躍動感みなぎる未来への思いが溢れている。

スチームパンクな世界観!

アンティーク調の色合いに冒険者風の革アクセサリー歯車ネジ巻車輪電球がその象徴。自らの実験室内でそれらのアイテムを組み合わせて、あらゆるものを作るシーカー(主人公)。自分で組み立てたアイテムで作った機械の世界に足を踏み入れ、『キュリオス』のストーリーが始まる。

多彩で独創的な衣装

アートを感じさせるような、作り込まれた衣装や舞台装置には秘密がある! ミスター・マイクロコスモスの衣装はミニリリーの住んでいるお腹の部分だけで、約9kg以上もの重さがあり、ミニリリーの住んでいるコートの内側には、ビクトリア調の住居をみることができ、さらに照明と換気システムが備えられている。ニコのズボンは不織布を折り紙のように折ったものでできていて、カメラ暗室から着想を得たものである。スタッフが1週間かけて胴体部分の内側に入り、縫い合わせる作業を行った。「ロシアン・クレードル」の衣装は、どこか懐かしい昔のサーカス風。しかし素材はフェイクレザーのアップリケに金色に光るベロアという、とても近代的で洗練されたものが施されている。

ステージ全体と融合するセットデザインと小道具

全体の雰囲気はセピア色で統一され、暖かい光に包まれている。ステージは他のシルク公演より約36cmほど低く設置されていて、ステージを取り囲むように敷かれたレールからはさまざまな小道具たちを運べるようになっている。舞台装置の装飾部分には、かつて使用されていた骨董品がリサイクル利用されている。それぞれに歴史をもっていて、それらの繋がりから新しい意味が生まれていく。「シアター・オブ・ハンズ」で使用されている熱気球は布製で、送風システムが備わっており、直径約4.3mのプロジェクションスクリーンとしての役割を果たしている。ミスター・マイクロコスモスの丸いお腹の制作には約250時間が費やされた。『キュリオス』では小道具が426個も使用されていて、シルク史上最多

ジャイアント・ビッグハンド

大きなスチームパンク調の機械仕掛けの手は、キャラクターの一つとして、またコントーションが繰り広げられるステージとして登場する。サイズは、約4.6m×2.1mで、約340kgの重さがある。一見機械仕掛けに見えるが、中には二人のアーティストが入って操縦しており、一人は漕ぎ手、一人は指の動きを司っている。主人公は、この機械仕掛けの手を、旅する中で集めてきた珍しいもので作り上げたという設定。ロシアの川に由来して、「アン・ガラ」という名前が付けられている。素晴らしい科学的な発見が相次いだ時代が生み出した、豊かさや物を連想させる存在。

演出家

ミシェル・ラプリーズ
Michel Lapriseミシェル・ラプリーズ脚本家・演出家
日本公演への意気込み「好奇心の世界へようこそ!」 私は2001年にシルク・ドゥ・ソレイユの『サルティンバンコ2000』の福岡公演を観た時から、私が制作するショーが、大好きな国である日本で上演されることをずっと自分の夢としてきました。日本の皆様にご覧いただけることが決まった時、大変うれしく思いました。私にとって、『キュリオス』は好奇心とともに不思議の世界へ旅することであり、また人生に喜びをもたらすものでもあります。皆様にその創造力と好奇心の贈り物をお届けできることを今からとても楽しみにしています。この機会を作ってくださった皆様に深く感謝いたします。そして、皆様が『キュリオス』とともに豊かなひとときを過ごせることを心から願っています。

プロフィールミシェル・ラプリーズは俳優、演出家、そして芸術演出家として9年間演劇界に身を置いた後、2000年にシルク・ドゥ・ソレイユに参加。5年間担当したタレントスカウトでは、世界中でアーティストを発掘し、新しいオーディションのかたちを作った。2006年にスペシャル・イベント部に昇進。イタリアで行われたフィアット・ブラーボ発売の大規模なパフォーマンスイベント(2007年)、ケベック州誕生400周年記念イベント(2008年)でのシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンス、MTVで放送されたロシアでの『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』(2009年)、『エレクトリック・エンターテインメントエクスポ』でのマイクロソフト・キネクト端末発表イベント(2010年)、イスタンブールでのFIBA国際バスケットボール連盟のオープニングセレモニー(2010年)など、大胆かつ革新的なイベントを多く手掛けた。2012年、スーパーボウルXLVIのハーフタイムショーでマドンナのステージを演出し、後に担当した『MDNAツアー2012』はビルボード・アワードのベスト・ツアー賞を獲得した。2013年のヨーロッパを巡演したミュージカル『ロビン・フッド』、そして2014年にはシルク・ドゥ・ソレイユ『キュリオス』を演出。VR映像『キュリオス : Inside the Box』は、デイタイム・エミー賞のインタラクティブメディア部門を含む3つの賞を受賞。2017年、ミシェルはシルク・ドゥ・ソレイユの40作品目にあたる『SEP7IMO DIA』の脚本、演出を手掛けた。