キュリオスとは

歯車
ローラ・ボーラ
 

好奇心の玉手箱

想像力を信じて、自分の心を解き放つ時、
「目に見えないものが見えてくる」奇跡が起きます。
それは、無限の可能性に満ちた新しい世界。
『キュリオス』は、1984年にシルク・ドゥ・ソレイユ創設30周年を記念して制作された特別な作品です。タイトルの「KURIOS(キュリオス)」は、「好奇心」「骨董品」という意味を持つシルク独自の言葉。サブタイトルの「Cabinet of Curiosities」とは、「好奇心の飾り棚」あるいは「骨董品」と訳すことができます。この作品においては、19世紀の貴族が世界中から集めた不思議なものを飾っておいた棚〜今の「博物館の前身」、「美術館の先祖」〜、つまり「ヨーロッパのルネサンス時代の不思議な物を収納した棚」を指しています。
舞台は、産業革命の時代を彷彿させながら、近未来を感じさせる雰囲気。目に見えない世界が存在すると信じているシーカー(主人公)が、あちこちから集めた骨董品などのコレクションの中から間に合わせのアイテムで作った機械の世界に足を踏み入れるところからストーリーは始まります。風変りなキャラクターたちが主人公の想像力を刺激しようと、詩やユーモアで世界をひっくり返そうとしたとき、骨董品たちが目の前で命を宿していきます。

 

11:11 願いが叶う時間

欧米では、11時11分になると「Make a wish!」とツイートしてお願いごとをする人が多いという。1が並ぶ「11:11」という時間は偶然が重なり合うような幸運な時間といわれている。『キュリオス』は、舞台後方の壁にかかっている時計が11:11の時を刻むところからスタートし、11:12になる頃には現実に帰るという設定になっている。現実には、たった1分間のお話のように見えて、実は大きな飛躍の夢を見ている。現実世界では考えもつかないような異世界に、あなたを誘う。

 

キュリオスに登場する主なキャラクター紹介

シーカーシーカー
THE SEEKERシーカー
この物語の主人公。この館の主でもあり、独創的で無邪気な人道主義的人物。子供のような無邪気さで、突拍子もないアイデアや壮大な夢が待ち受ける「目に見えない世界」を信じている。物語を通して、直感や想像力を信じる者には奇跡が起きるのだと気付いていく。
ニコ
NICO THE ACCORDION MANニコ
何でも屋。少し恥ずかしがり屋で不器用な、とても繊細な男。アコーディオンの衣装のおかげで、体の大きさを自由に変えられるため、誰とでも目線を合わせることができる。
ミスター・マイクロコスモス
Mr.MICROCOSMOSミスター・マイクロコスモス
威厳あるリーダー的存在。厳粛な男で、いわばテクノロジーの進化の化身。屈強な彼の姿は、蒸気機関車や巨大な建物の構造、エッフェル塔やグラン・パレなどを彷彿とさせる。自家発電の蒸気で動くその姿は、まさに小宇宙のよう。
クララ
KLARA THE TELEGRAPH OF THE INVISIBLEクララ
靴のヒールをスイッチにして、輪っか状のスカートの向きを変えると、アルファー波を受信できる。独自の言語を話す彼女は、電報や蓄音機が開発された鉄道最盛期に、人々が電気通信へ抱いていた強い憧れを象徴している。
ミニリリー
MINI LILIミニリリー
主であるミスター・マイクロコスモスの無意識の心、本能のままの自分、また脆く詩的な側面を表している。絵描きであり、女優であり、詩人でもある彼女は、ミスター・マイクロコスモスのコートの内側に住んでいて、お腹にあるドアを開けると、さまざまなインテリアが備えられた小さなビクトリア調の住居を垣間見ることができる。
トラベラーズ
THE TRAVELLERSトラベラーズ
機関車から降りてくる、19世紀からやってきた個性豊かな乗客たち。自由で活気あふれるお祭りムードを作り出す。
ザ・キュリオス
THE KURIOSザ・キュリオス
シーカーは自分の夢を実現させるべく大忙しな為、Kurious Winch(ウィンチ)とKurios Plunger(プランジャー)の2人のアシスタントがいる。シーカーは、この風変わりなロボットたちを鉄くずやリサイクル部品などを組み合わせて作った。この不完全で役に立たないロボットたちは、金属の匂いを放ち、レザーを身にまとって、シーカーの自由な想像力も持ち合わせている。

演出家

透明サーカス
Michel Lapriseミシェル・ラプリーズ脚本家・演出家
ミシェル・ラプリーズは俳優、演出家、そして芸術演出家として9年間演劇界に身を置いた後、2000年にシルク・ドゥ・ソレイユに参加。5年間担当したタレントスカウトでは、世界中でアーティストを発掘し、新しいオーディションのかたちを作った。2006年にスペシャル・イベント部に昇進。イタリアで行われたフィアット・ブラーボ発売の大規模なパフォーマンスイベント(2007年)、ケベック州誕生400周年記念イベント(2008年)でのシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンス、MTVで放送されたロシアでの「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」(2009年)、「エレクトリック・エンターテインメントエクスポ」でのマイクロソフト・キネクト端末発表イベント(2010年)、イスタンブールでのFIBA国際バスケットボール連盟のオープニングセレモニー(2010年)など、大胆かつ革新的なイベントを多く手掛けた。2012年、スーパーボウルXLVIのハーフタイムショーでマドンナのステージを演出し、後に担当した「MDNAツアー2012」はビルボード・アワードのベスト・ツアー賞を獲得した。2013年のヨーロッパを巡演したミュージカル「ロビン・フッド 」、そして2014年にはシルク・ドゥ・ソレイユ「キュリオス」を演出。VR映像「キュリオス: Inside the Box」は、デイタイム・エミー賞のインタラクティブメディア部門を含む3つの賞を受賞。2017年、ミシェルはシルク・ドゥ・ソレイユの40作品目にあたる「SEP7IMO DIA」の脚本、演出を手掛ける。